待機中に気をつけること

訪問看護とは、自宅療養中の方や障がいのある方の自宅に赴き、医療行為を行う在宅医療のことです。ここで働く看護師は訪問看護ステーションという事業所に属すこととなり、ステーションを起点に患者の自宅などへ足を運び医療処置やケアを行います。なお、ステーションには他にも助産師や理学療法士、保健師などが属していて、患者への医療体制が整えられています。そのサービスの中に、訪問看護のオンコールというものがあります。

オンコールとは、容態の急変や相談などにいつでも応じられるように、患者を24時間見守ることができるサービスです。専用の携帯電話を担当する看護師が持ち歩き、電話が鳴ったら対応して必要であれば現場に急行します。なお、オンコールの勤務を受けるのは月に4回から8回が平均的で、勤務時間外の夜間や休日に勤務を行うこととなります。

オンコールの担当をすることになった場合、看護師は携帯電話をいつもそばに置いておく必要がありますが、待機中は普段の生活を送っても問題は無いです。そのため買い物やお風呂、就寝など日常の営みをいつも通り行っても差支えはありません。ですが、いつ電話が鳴るかは分かりませんので、いつでも出動できるように飲酒はしないように気を付けます。プライベートや休息の時間を拘束されることになり、事業所によっては看護師への対応も異なりますが、オンコール勤務には手当も支給されます。そして何より患者や家族に安心感を与えることができますので、やりがいはあります。